日本全国名所巡りの旅

 旅先の説明板・滋賀

彦根城の馬屋/滋賀14



彦根城の馬屋


表門の外、
内堀と道路を隔てて建っている
細長い建物が馬屋です。


この馬屋は、
全国の近世城郭に残る
大規模な馬屋として例がなく、
国の重要文化財に指定されています。


馬屋の建物はL字形をしており、
佐和口門櫓に接する東端に畳敷の小部屋、

対する西端近くに門がある他は、
すべて馬立場と馬繋場となっております。


その数21頭もの馬を
収容することができました。


馬屋は、さらに
売店方向に伸びていたようですが、
現在は復元されていません。


この馬屋は
藩主などの馬を常備したものでした。


こうした馬屋の他にも、
以前は表御殿の玄関脇に客用の馬屋があり、

また、槻(ケヤキ)御殿や、
お浜御殿などの下屋敷には、
馬場があって馬の調教が行われていました。


武門をもって知られた彦根藩では、
戦いのない時代を迎えても、
著名な兵法家や武芸家を多数召し抱えて、
武術が藩内で学び継がれました。


藩士も250石以上は、
馬扶持を支給されて馬を所持し、
馬術の修練を怠りませんでした。


また、馬屋には馬役があり、
馬の日常的な管理・調教を行うとともに、
藩主やその子弟、
そして藩士に馬術を指南しました。


この馬屋は
元禄時代(1688〜1704)に
建てられたものですが、

当時の馬は、
現在の競走馬のサラブレットに比べると
一廻り小さな馬で、
今日でも一部に残る木曽馬などが使われていました。