日本全国名所巡りの旅


 旅先の説明板・兵庫

有島武郎の碑/兵庫44



有島武郎の碑


浜坂の 遠き砂丘の 中にして 
 佗びしき我を 見いでつるかな 

              武郎



この歌は、
大正12年4月下旬、
有島武郎が山陰講演旅行の帰途、

当地に泊まり、
その時世話を受けた客室係りに書き与えた。


温泉寺にも参詣し、
龍照法印が指頭で六字の名号
南無阿弥陀仏」を書くことを聞き、

これを求めた後、
間もなく愛人と自殺を遂げたが、

この書は、それを暗示させる
彼の絶筆といってよいものであろう。


(蛇足)

このは、城崎の温泉寺の境内にある。


有島武郎(1878-1923)は小説家。


大正12年(1923)
軽井沢の別荘・浄月荘
美貌の人妻・波多野秋子と心中した。


長男は俳優の森雅之である。





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