日本全国名所巡りの旅


 旅先の説明板・愛媛

つづら淵/愛媛136



つづら淵


新居浜市の繁華街、
昭和通りの若水町
清水がコンコンと湧き出ている所がある。


説明板によると、
奈良時代には
新居の庄は東大寺の荘園となり、

荘園で作られた米穀を
収納する津倉があったとされている。


この辺りの一帯には、
清水が湧き出る広く深い淵があり、

これをつづら淵と呼び、
神龍が住むといわれ、
干天続きの時には、農民が笹ケ峰に登山し、
八合目の月日の神水を汲んで持ち帰り、

このに投入すると、
を恵んでくださると伝えられている。


一宮神社では、
毎年1月7日早暁に、
この淵において宮司が祝詞を奏し、

霊泉のを汲んで持ち帰り、
神前に献上し、神餞を調理する。


これを「若水取りの神事」といったことから、
この辺りの地名を「若水町」と呼ぶようになり、

また、「津倉」がなまって
つづら」と呼ぶようになった。


現在では、「若水取りの神事」は
新居浜の冬の風物詩として親しまれ、

昭和53年4月6日、市の史跡に指定され、
平成20年6月25日に
環境省より「平成の名水百選」にも選定された。



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