<大楠公戦陣蹟の碑>
この碑は詩仙堂の近くにあります。
建武3年(1336)足利尊氏は
80万の大軍を率いて京都に進攻してきました。
それで楠正成は、
一旦京都から逃れ、
立て直してから京都奪回のため、
ここ一乗寺下り松に陣を張ったのです。
一乗寺にあるこの碑は、
楠正成の陣所跡を示しています。
京都奪回は成功し、
足利尊氏は九州へ落延びました。
しかし、
再起を図ってまた京都に進攻します。
楠正成は神戸の湊川で敗れ、
後醍醐天皇は吉野に逃れ、
南朝、北朝と分裂するのです。
楠木正成〈上〉 (中公文庫)