<薬師堂>
貞観17年(875)
湯村温泉を開発された
慈覚大師の徳をたたえて、
お堂を建立したと伝えられ、
薬師如来と共に
慈覚大師の尊像が祀られている。
元禄15年(1702)と
安政4年(1857)に
大修理がおこなわれ、
昭和改体修理を行って今日に至る。
扁額の「医王殿」は、
天台第103代座主の
亀山天皇第12皇子である無品覚雲の書である。
(蛇足)
慈覚大師は、
「大師号」を最初に授けられた僧です。
慈覚大師の後に
「大師号」を受けたのは、
伝教大師(最澄)や弘法大師(空海)などが有名ですが、
慈覚大師の偉大さがわかります。
慈覚大師は15歳で比叡山に登り、
最澄の弟子となり、最後の遣唐僧として唐に渡り、
天台宗を大成させた高僧です。