日本全国名所巡りの旅


 旅先の説明板・滋賀

平松のウツクシマツ/滋賀86



平松のウツクシマツ


うつくし松.JPG


このウツクシマツは、
赤松の変種であり
庭園樹の多行松とよく似ているが、

多行松は園芸品種に対し
ウツクシマツは自然性
この地だけに生育し周囲の山にはない。


しかも、多行松と異なり
非常に大きくなり
地上10mを超えるものがある。


なぜこのように変形したかについては
偶然変化によるものか、
この地による特異発生によるものか不明であるが、

この地一帯は
岩土にして表土が非常に薄い為、
の発生が妨げられ、

その交互作用によっての生長に変化がおこり

主幹は真直に伸びずに
多くのに分かれたものと考えられる。


江戸時代(1596〜1867)の
伊勢参宮名所図絵」には

平松村の右の方の山に
ウツクシ松という松あり、

一山凡そ二町余の間、のこらず雌松にて
其の生ふる形一樹にして
根下より数十幹を出す甚だ奇観なり
」とある。


大正10年(1924)3月
国の天然記念物に指定された。


 旅先の説明板・滋賀

寿長生の郷(スナイのサト)/滋賀85



寿長生の郷(スナイのサト)


四季折々に美しい姿を見せる
63000坪の丘陵地にある寿長生の郷は、

叶匠寿庵が、
農耕一体の和菓子づくりを理想とし、
柚子などの苗木を植えたことに始まりました。


自然の谷山、
原生の立木を生かした散策の小道では、

出会う命の輝きが、
和菓子づくりの心、ひいては
日本の美のありようへと見るものをさそいます。


特に1000本の梅林の梅の実は、
柔らかで大粒で肉厚。


和菓子の繊細な美味しさの原点
「よい素材」を求め、
全国を巡り辿り着いたのが、
この城州白梅(ジョウシュウハクバイ)でした。

 旅先の説明板・滋賀

米原市の泉神社 水利の工夫/滋賀84



米原市の泉神社 水利の工夫


伊吹南西部の台地・丘陵地には、
地域固有の農業水利施設が数多く点在しています。


地下水を集水する
マンボ(斜面を掘った横井戸)」と呼ばれる施設は、
かつて美濃(岐阜県)地方から伝わったと云われています。


また、山中には、
多くの「ため池」が築造され、
用水の配分を監視する「番小屋」も作られるなど、
水を確保するための様々な工夫がみられました。