日本全国名所巡りの旅


 旅先の説明板・和歌山

高野山の本中院谷/和歌山26



高野山の本中院谷


伽藍側、
明王院より方、
金剛峯寺西までを言う。


明王院、竜光院、親王院、
総持院
宿坊のほか、
正塔院、理性院、竜城院、
成蓮院、東室院、引摂院
住坊がある。


明王院は、
弘法大師が当山開創のときに刻まれた
五大明王を安置して開かれたので、
その名があるが、

寛永7年(1630)の火災で失われ、
現在は智証大師筆と伝えられる
赤不動尊を本尊としている。


竜光院は、
はじめ中院と呼んでいたが、
中興明算検校(ケンギョウ)の時、
池中から神竜が珠をいだいて出現したという
奇談が寺の名となった。


弘法大師の住坊として
子院中、最も古い由緒をもつ。


親王院の開祖は、
弘法大師の十大弟子の一人、
真如親王なので寺の名となった。


真如親王は、
弘法大師の入定後、
求法のため入唐天竺に渡られたが、

この旅行中、
不幸にも猛虎のために害せられなくなられた。


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高野山の南谷/和歌山25



高野山の南谷


壇上、中門跡より東南一帯、
大師教会を含む地域をさす。


遍照尊院、増福院、成就院、釈迦文院、
浄菩提院、常喜院、天徳院の宿坊と、

大乗院、大聖院、南昌院、聖無動院、
明泉院、最勝院の住坊がある。


霊宝館と大宝蔵及び
観学院、幼稚園も、この谷にある。


遍照尊院は、
大日遍照尊が本尊であるため、その名がある。


浄菩提院は、
鎌倉の執権、大江広元の祈願所であつた。


釈迦文院は、
析親上人の開基で、
学侶寺として高僧が輩出した由緒ある寺である。


天徳院は、
元和8年(1622)加賀の前田候が
夫人・天徳院の遺骨を納めてから寺の名を改めた。


桃山期の面影を残している庭園がある。


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高野山の西院谷/和歌山24



高野山の西院谷


大門から伽藍に到る間をいう。


大門通り愛宕谷とも言われている。


西南院、報恩院、宝亀院、桜池院(ヨウチイン)
の4院が宿坊で、
平等院、善集院、成慶院、五智院、自性院、
蓮金院、智荘厳院
住坊がある。


西南院
伽藍の西南方にあたるので、その名がある。


真然大徳の開基、
中興の永厳は、
わが国の図像蒐集の最初の人である。


報恩院の開基は
弘法大師の孫弟子の如海上人


仁和寺宮報恩院の令旨を賜わり
寺号を報恩院と改めた。


宝亀院
延喜21年(913)勅を奉じ

観賢僧正が、
お衣を持して御廟に納めた時、
大師誕生の年号をとって寺名とした。


桜池院覚法親王の開基。


桜を好まれ

桜咲く 木の間もれくる 月影に 
     心  もすめる 庭の池水


の御歌が寺名となった。


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