日本全国名所巡りの旅


 旅先の説明板・神奈川

大涌谷/神奈川2



大涌谷


大涌谷は、約3000年前に
大規模な水蒸気爆発により出来た爆裂火口であり、
現在も有毒な硫化水素
亜硫酸ガスを含む噴気を盛んに出しています。


この噴気活動により
付近一帯の基盤岩は変質して非常にもろくなっており、
次々と地滑りが発生してきました。


明治23年(1890)には
豪雨と共に大規模な地滑りが発生し、
流れ下った大量の土砂によって
下流の早川沿岸まで
多数の死傷者を出す大災害にみまわれました。


昔は「地獄谷」と呼ばれていましたが、
明治9年(1876)の太政官通達により
大涌谷」と改称されました。


現在は観光センターが整備されて、
噴煙を近くで見ることができます。


また、地熱を利用して作られる
「ゆで卵」が有名で、
黒く変色していることから「黒卵」と呼ばれています。


タグ:大涌谷

 旅先の説明板・神奈川

箱根関所/神奈川1



箱根関所


箱根関所.JPG


箱根関所が、江戸幕府によって、
山と湖に挟まれた交通の要衝である
この地に設置されたのは、元和5年(1619)。


江戸防衛のために、
全国に設置した53所の関所のうち、

新居(静岡県)
碓氷(群馬県)
木曽福島(長野県)と並んで規模も大きく、

特に重要な関所と考えられていた。


この関所の配置は、
江戸口・京口両御門を構え、
大番所足軽番所が向き合っていた。


一般に関所では、
入り鉄砲に出女」を取り調べていたが、

箱根の関所では、特に、
江戸方面からの「出女」に対する
厳しい取り調べ
を行っていた。


設置から250年後の明治2年(1869)に、
明治政府により廃止されたが、

大正11年(1922)に、
箱根関跡」として国の史跡に指定された。


昭和40年(1965)に、
静岡県伊豆の「江川文庫」から、
相州箱根御関所御修理出来形帳
という資料が発見され、

資料の解析や跡地の発掘調査を経て、

平成19年(2007)春、復元整備を終え、
箱根の関所は往時の姿によみがえった。